心理学・行動経済学

【心理学】 キャリコンの国家資格対策に必須?カウンセリングの人間観と概要を簡単に解説‼

こんにちはっ♬ かのんです(≧▽≦)

これまでのお話でキャリコンサルタントの必要性や社会的意義、成り立ちについてついてはご理解いただけたと思います。

まだご覧になってない方はリンクを貼りますので先ずはそちらをご覧くださいませ。

https://canon-room.com/career/66/
https://canon-room.com/career/74/

キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行うにあたりキャリア理論は欠かせませんが、そのベースにはカウンセリング理論があるものが多いのですね。

そこで本日はまずカウンセリングとは何かをシンプルに解説いたします。

それではいってみましょう~♪(≧▽≦)

【心理学】 キャリコンの国家資格対策に必須?カウンセリングの人間観と概要を簡単に解説‼

カウンセリングとは?

1.心理的な問題を中心にして、クライエントとの心理的相互作用を通して、個人の内面から、その態度や行動の変容を援助し、成長と社会適応を促すこと。

2.一般に、1対1の対話をする関係であり、カウンセラーとクライエントの関係は、社会的相互作用の関係であり、話したり聴いたりすることが主な手段となる。

3.二者の間には心理的相互作用が存在する。この点で、情報を提供したり、方法を教えたり、物事の本質を診断したりすることが中心となるコンサルテーションとは異なる

カウンセリングの基となった人間観とは?

1.マグレガーの人間観

アメリカの経営心理学者マグレガー(McGregor,D.1906-1964)は、労働環境において2つの人間観が働いていることに注目しX理論とY理論を提唱しました。

『X理論』=『人間怠け者論』=人間は自己中心的な怠け者である。
『Y理論』=『人間信頼論』=人間は本性的に責任感を持つ働き者である。

カウンセリングの根底にある人間観はY理論

2.マズローの人間観

アメリカの心理学者マズロー(Maslow,A.H. 1908-1970)は、「人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようという自己実現の動機付けを持つ存在である」という考え方に立つ人間性心理学を提唱しました。

マズローの欲求5段階説

マズローは、人間の欲求を低次から高次へと分類し、これらは階層をなしていると考えました。

そして、下位の欲求が充足されると上位の欲求が発生するとし、多くの場合は基底層(生理的欲求)から順に現れるとしました。

ただし、取り巻く環境や状況によって欲求の表れ方は違ってくるため、一方通行的に順にではなく逆戻りすることもあると唱えました。

人と比較したり自分の欠点を苦にするのではなく、主体性を持ち、自分のありのままの姿を理解し、受け入れ、拠り所とし、その生き方を貫こうとするマズローの人間観はカウンセリングに大きな影響を与えたのですね。

このことはカウンセリングの基本となるロジャーズの『来談者中心療法』という人間観に繋がっていきます。

3.ロジャーズの人間観

アメリカの臨床心理学者ロジャーズ(Rogers,C.R. 1902-1987)は、1951年『来談者中心療法』という著書で「クライエントは、より成長しようとする力を持っているが、障害や負担のために力が発揮できないのなら、発揮できる援助を行う」という「来談者中心」の人間観を提唱しました。

カウンセラーとクライエントは人間としては同等であり、この観点がなくてはカウンセリングは成立しない

カウンセラーは得られた知識や技術を一方的に押し付けるのではなく、むしろ<, b>相手の力を引き出し一緒に進んでいく存在である。

世界中にカウンセリングの流派は数多くありますが、どの流派であろうと必要な人間観とされています。

カウンセリング理論を学ぶ意味とは?

カウンセリングは2つの柱によって成り立つ。

①対象の理解=クライエントを理解するため

②対象にどうアプローチするか=カウンセリングを実践するため

①クライエントの理解には、
クライエントの能力や性格、パーソナリティー構造の特徴、欲求や葛藤、
それに対応する個人の能力の働き、課題解決方法や適応の仕方など、
クライエントの全体像をアセスメントする必要がある。

②カウンセリングの実践には、
問題や悩みを解決したり、パーソナリティー変容の手助けをを
実践するための方法論(療法)が必要となる。

カウンセリングの4つのアプローチとは?

カウンセリング理論は、そのアプローチの仕方によっていくつかに分類されます。

木村本(2016)によれば4分類とポイントは以下の通りです。

1.感情的アプローチ
クライエントが目的を達成したり、自己実現するのを援助する過程で、感情の果たす役割を重視する。

2.認知的アプローチ
思考過程を強調し、概念やビリーフ(信念)が、感情や行動に及ぼす影響を重視する。

3.行動的アプローチ
目標達成における行動、および社会的・環境的要因を重視する。

4.包括的(折衷的)アプローチ
人は感情を持ち、思考し、行動し、かつ成長・発達する、という観点をふまえ、理論のどれかひとつだけに限定しない

本日のまとめ

カウンセリングという言葉は多くの方が耳にしたことがあるかと思います。

今では世界中に広がっていて、その流派は、学会で議論されるレベルでも400以上あると言われています。

しかしその根底にある、礎や基となる人間観には共通する部分が多々あります。

特にロジャーズの『来談者中心』という人間観はそれまではカウンセラー中心だった概念を根底から変え、400以上のどの流派にも共通しているそうです。

そのためロジャーズは、カウンセリングの基盤を作ったと言われています。

そのロジャーズに影響を与えたのがマズローの欲求5段階説と言われていて、知れば知るほど繋がっていくことがおもしろいなぁと感じます。

カウンセリングの4つのアプローチについては次回から触れていきます。

それでは本日はここまでっ♬
おつかれさまでした~(≧▽≦)

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かのんです♪(≧▽≦)■国家資格キャリアコンサルタント|心理カウンセラー|カラーセラピスト|コーチング|恋愛結婚アドバイザー|コンサルティング|人材育成トレーナー■毎年800人ほどの人生相談に乗っております■ドラえもん大好き♡■ブログはじめました«٩(*´∀`*)۶»