こんにちはっ♬ かのんです(≧▽≦)
恋活、婚活、就活など、人生全般の心理カウンセラーをさせていただいています。
本日はプロのカウンセラーが使うアサーションについて解説いたします。
※この記事は平木典子さんの著書を参考に解説しています。
アサーションは名前しか分からないです。
カウンセリング理論ですね♬
学校でも、ビジネスの場でも、SNSでも、コミュニケーションは重要ですよね。
そこで求められるのがコミュニケーションスキルです。
「何を言うか」よりも「誰が言うか」の言葉からも分かるように、コミュニケーションスキルの重要性は言うまでもないでしょう。
アドラー心理学では、人間の悩みはすべて対人関係と言っているくらいです。
でも逆に言えば、コミュニケーションスキルが向上すれば、大半の悩み事は解決できるということでもあります。
そこで本日は、プロのカウンセラーが使うアサーションを日常に使えるように簡単に解説いたします。
出来る限り簡単にまとめましたので、読んでいただければ明日から取り入れることができるでしょう。
「人間関係に悩んでいる」
「自己肯定感が低い」
「友達関係を円滑にしたい」
「恋愛に活かしたい」
「職場のコミュニケーションに役立てたい」
幅広く使えそうですね。
対人関係に絶大な効果があります♬
※国家資格を受講する際にも役立ちました。
【心理学】対人関係で損をしている?プロカウンセラーが使うアサーションのメリット10選
アサーションとは?
アサーションって難しそう。
基礎は割と簡単です♬
はじめに結論を端的にお伝えいたします。
アサーションとは自他尊重の自己表現のことです。
コミュニケーションでは、大まかに2つの力が重要です。
伝える力、聞く力、この2つです。
当たり前に感じるかもしれません。
でもこの基礎が難しいからこそ、対人関係で悩む方が多いのですね。
伝える力が強すぎれば、自己主張が激しい、我が強い人だと思われてしまうでしょう。
聞くばかりで自分の想いを伝えられなければ、分かってもらえず、我慢が増え、自己肯定感が下がってしまうでしょう。
アサーションとは、自分も相手も大事にするコミュニケーションスキルです。
もう少し言えば、相手を傷つけることなく自分の主張はしっかり行うスキルです。
ついつい、主張が強くなって周りに避けられてしまった経験はありませんか?
ついつい、周りに合わせてしまって自分は我慢してしまった経験はありませんか?
そんなあなたの悩みも、アサーションを取り入れることで変わってきますよ。
周りに遠慮して言えないこと多いですね。
NOと言えない日本人特有の課題でもありますね♬
※人間関係で悩んでいる方にオススメです。
アサーションの歴史と背景
アサーションって前からあるんですか?
1950年代に行動療法のひとつとして始まりました♬
アサーションは1950年代、行動療法のひとつとしてアメリカで発祥しました。
行動療法の医療用語として記述されたのが始まりで、当初は自己主張として定義されていたそうです。
「アサーション=自己主張=人間的な尊厳を取り戻す」といった表現がありました。
1970年代に入り、アメリカで盛んになった公民権運動を背景とし、社会的弱者のための自己表現として注目されました。
その後、「誰もが自分の考えや気持ちを表現していい」という表現の自由と権利の視点から、コミュニケーションスキルとして世界に普及していきました。
もともとは行動療法の医療用語なんですね。
そこから子育てにも使われています♬
※小さなお子さんがいるお母さん、お父さんに一度は読んでいただきたいです。
アサーションの概念
アサーションの概念って難しそうですね。
あまり難しく考える必要はありません♬
アサーションの意味とは「自分も相手も大切にした自己表現」=「自他尊重の自己表現」です。
具体的には「自分の考え、欲求、気持ちなどを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で伝えること」です。
この時の「率直」には「まくら言葉などで本質が伝わらないことを避ける意味」が含まれています。
この時の「正直」には「自分で自分をごまかさずにの意味」が含まれています。
アサーションでは「人間はそれぞれ考え方や感じ方が違っているのは当然であり、相手はこちらの意図とは違う受け取り方をすることもあるが、それは尊重される必要がある」と考えます。
お互いが気持ちや考えを率直に表現し合い、それをお互いが大切にし合うことで、理解と関係を深めていこうとします。
相手を思い通りに動かすスキルではなく、自分も相手も大切にする表現やそれを目指す態度をも含む生き方です。
自分の権利でもあり、相手の権利でもある。
まさに自他尊重の自己表現です♬
※カウンセリングでの傾聴と似ていますね。
自己表現の3タイプとその特徴
3つのタイプがあるんですね。
意外とシンプルです♬
アサーションは相手をコントロールするようなスキルではありません。
アサーションを身に付けるには正しいやり方での反復練習が大切です。
アサーションを身に付けるための様々なトレーニングをアサーショントレーニングと言います。
自己表現のタイプは大きく3つに分かれます。
それぞれのタイプを知ることで理想的なアサーションに近づけることが出来ます。
重要なのは自分のタイプだけではなく、自分以外のタイプも理解しておくことです。
①ノンアサーティブ=自分の尊重ができていない。
②アグレッシブ=他者の尊重ができていない。
③アサーティブ=ちゃんと自己表現できる。
①ノンアサーティブ | ②アグレッシブ | ③アサーティブ |
---|---|---|
非主張的タイプ | 攻撃的タイプ | バランスタイプ |
「私はNO、あなたはOK」 | 「私はOK、あなたはNO」 | 「私もOK、あなたもOK」 |
服従的 | 支配的 | 歩み寄り |
相手任せ | 相手に指示 | 自他協力 |
他人本位 | 自分本位 | 自他調和 |
自己否定的 | 他者否定的 | 自他尊重 |
卑屈 | 尊大 | 率直 |
引っ込み思案 | 強がり | 正直 |
自己表現の3タイプは、相手や状況によっても変わってきます。
やっぱりバランスが大事なんですね。
その為のアサーショントレーニングですね♬
※自分も我慢しないし、相手も我慢させない自己表現
自分のパターンを簡単チェック
私はどのパターンだろう。
簡単にチェックできます♬
「イメージしてみてください♪」
駅のホームでもコンビニのレジでもスタバでも構いません。
あなたは列に並んでいます。
突然。
あなたの前に、知らない人が割り込んできました。
あなたはどのような対応をしますか?
A. 『心の中でモヤっとするものの、声には出さずに我慢する』
B. 『攻撃的に怒りを表現、列から離れるよう主張する』
C. 『冷静に不正を指摘しつつ、後ろに並ぶようにお願いする』
言えないかなぁ、私はAですね。
結果を見てみましょう♬
A. 『心の中でモヤっとするものの、声には出さずに我慢する』を選んだあなた。
何も言わないあなたはノンアサーティブです。
もし主張したとしても、曖昧で遠回しな表現をするのではないでしょうか。
日本人にはこのタイプが多いというデータもあるようです。
B. 『不正に対して怒りを表現、列から離れるよう行動する』
はっきり主張するあなたはアグレッシブです。
正直で率直、正論でもありますが、感情的になりがちではないでしょうか。
割り込んだ人にも何か理由があったのかもしれません。
C. 『冷静に不正を指摘しつつ、後ろに並ぶようにお願いする』
冷静に不正を指摘しつつも冷静に対処できるあなたはアサーティブです。
自分の主張を伝えた上で、お願いという形で折れているので相手への尊重もあります。
正に自他尊重のバランスタイプと言えるでしょう。
不正をした相手のことも尊重するのですね。
自分に都合いい人だけを尊重ではありません♬
アサーションを知るメリット10選
プロのカウンセラーが習う理由ですね。
傾聴と同じくらい重要です♬
1.自分を知る
どんな自分でもありのままでよいというアサーティブな態度を持つことで、自分の心の動きに敏感になり大切にできるようになる。
カウンセラーにとって必要条件である「自己一致」「今に生きる」ことが身に付く。
2.共感的理解を起こす
人はもっと自分を大切にしてよいということを学ぶ。
クライエントの人生が人権を学ぶことで深く理解でき、人として「知りたい」と思う気持ちが共感的理解を起こす。
3.自己受容と他者受容が進む
自己受容が進み、自分の失敗を許したり、様々な感情を受け入れることで他者受容も進んでいく。
4.権威問題の変化
アサーションの3つのパターンから、自分の対人関係を見つめることができる。
カウンセラーは自分のなかの権威問題を解消しておかないと、クライエントに十分な共感や平等な人間としての関りができない。
5.自己信頼・自尊心の確立
自己信頼と自尊心はアイデンティティを支える重要な感情。
アサーションを学ぶうちに、自分を尊重してよいことを学び、自分の内面の声を大切に聴けるようになると同時に、クライエントの心の声をきちんと聴けるようになる。
6.責任への自覚
自分の選択、決定をしてよいことは、自分の人生を望むように生きる権利がある、これを意識的に選んだときに、自分の責任が新しい意味を持つ。
責任を自覚することから利己心についても気づきやすく、自分の中の倫理の源泉を見つけることも可能となる。
7.多様性の需要
人間は完璧でないことや、感じ方、考え方はさまざまであることを知り、多様性を受け入れることができるようになる。
アサーションはエリスの論理療法の影響を受けており、非論理的、非合理的なものの見方や思い込みを変えてアサーティブになろうとすることで、クライエントとともに可能性を探していけることにもつながる。
8.感情の言語化
カウンセリングでは、カウンセラーが許容的な雰囲気を作り出すことによって、クライエントが自分の感情を自由に表現できるようにすることで、健全な心理的成長が起こると考える。
9.周囲の世界とのあり方
アサーションを学ぶことで周囲の世界との関係のあり方が変化し、周囲との葛藤を恐れず、自分も他者も尊重でき、偏見や差別を持たずに、人々に愛情をもって関われるようになる。
10.非言語コミュニケーションの意識
カウンセラーが言語情報や考え方の上ではアサーティブでも、非言語レベルでそうでないとクライエントに混乱や不理解を招くことがある。
カウンセラーはクライエントに与えているメッセージを意識している必要がある。
なんか難しくなりましたね。
プロのカウンセラーが勉強する内容です♬