こんにちはっ♬ かのんです(≧▽≦)
恋活、婚活、就活など、人生全般の心理カウンセラーをさせていただいています。
行動非行動の法則ってご存知ですか?
あるような、ないような、、なんだか難しそう。
では、「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」と聞けばどうでしょうか。
それならよく聞きますね。
このように、普段何気なく使っていたり、聞いたことのある言葉も、改めて聞かれると分からなかったり、ちゃんと説明できないことがありますよね。
今回はこの行動非行動の法則について触れてみたいと思います。
「行動非行動の法則って?」
「やっても後悔するのでは?」
「やらないほうが後悔するのはなぜ?」
「あてはまらないケースはある?」
「どんなことに応用できる?」
それではいってみましょう~(≧▽≦)
よろしくお願いします。
【行動経済学】知らないと損をする行動非行動の法則とは?やった後悔とやらなかった後悔を心理学で簡単に解説
行動非行動の法則とは
行動非行動の法則ってなんですか?
行動非行動の法則とは、「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」という心理の傾向です。
行動非行動の法則とは、「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」という心理の傾向です。
「あとで後悔するから迷っているならやったほうがいいよ」
このようなアドバイスを「聞いたことがある」、あるいは「誰かに言ったことがある」という方も多いのではないでしょうか。
バナナマンさんが出演する住友生命のvitalityのCMでも紹介されていましたね。(私はTVを観ないので知人に聞いて知りました笑)
何故、やらなかった後悔はやった後悔よりも大きいのでしょうか?
良い質問ですね♪
何故、やらなかった後悔はやった後悔よりも大きいのでしょうか?
例えばショッピングの際、買うか買わないかで迷ったことはありませんか。
この時、買った場合の後悔よりも、買わなかった場合の後悔の方がより大きく感じられ後に残ります。
でも、買った場合も後悔することがありますよね?
一時的にはそうですが、買った場合には感情の移り変わりが起こります♪
買った場合には感情の移り変わりが起こります。
ヒトはできることなら後悔をしたくない生き物です。
選択を迫られ決断をしなくてはならない場面では、後悔しない選択、言い換えれば、損をしない選択を考えます。
買った場合には、金銭的負担が生じ、損をしている状態なので、一時的に後悔の念が押し寄せますが、時間の経過と共に薄れていきます。
確かに一時的かも。
買わなかった場合には、この感情の移り変わりがありません。
買わなかった場合には、感情の移り変わりがなく、買わなかったという事実のみが感情として残り続けてしまいます。
その為、長期間、時には何年たっても、「あの時、買っておけばよかった」という後悔が残る傾向があります。
もし後から買いに戻った時、既に完売していて、もう手に入らない場合、取り返しがつかない場合は、より大きく強く残ることでしょう。
このような、「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」心理の傾向を行動非行動の法則と呼びます。
なるほど。
こちらは行動経済学でも注目されています♪
「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」心理の傾向を、行動非行動の法則と呼び、行動経済学でも注目されている。
行動経済学とは
行動経済学ってなんですか?
行動経済学をヒトコトで言うなら、経済学に心理学を足した学問です♪
1.行動経済学(Behavioral Economics)とは、心理学と経済学(Paychology and Economics)とも呼ばれている学問。
2.ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーという心理学者によって提唱。
3.カーネマンは行動経済学を唱えた功績によりノーベル経済学賞を受賞。
行動経済学をヒトコトで言うなら、経済学に心理学を足した学問です。
最近、行動経済学が注目されるようになったのは、経済が対象とする問題が、抽象的な経済から、より小さな単位である個人に移り変わってきた背景があります。
抽象的な経済から個人?
ITが広まり、PCやスマホが、家庭に一台からひとりひとりの個人へ♪
小人数間のやり取りを記述するゲーム理論の経済学への応用や、ITの進化、発達により個人単位のデータ収集や分析が容易になったことも要因と言われています。
個人の行動や選択を説明するためには、個人間の行動に対する洞察や理解が必要不可欠です。
そこで個人を研究対象としてきた心理学を参考にして分析し、経済理論を発達させたのが行動経済学です。
経済全体を対象にしてきた経済学に、個人を対象にしている心理学が必要になったのですね。
経済学では説明のつかないヒトの行動、特に非合理的な行動を説明するために心理学が必要なのです♪
経済学では説明のつかないヒトの行動、特に非合理的な行動を説明するために心理学が必要。
ボストン大学の研究とは
ボストン大学での研究?
ボストン大学の心理学者リサ・アベンドロスさんが行った実験です♪
ボストン大学の心理学者リサ・アベンドロスさんが行った有名な実験があります。
リサさんはアフリカ旅行から帰ってきた旅行者に、お土産を買った場合と買わなかった場合の後悔について調査しました。
A:旅行でお土産を買った場合の後悔
B:旅行先でお土産を買わなかった場合の後悔
結果はどうだったんですか?
Bのお土産を買わなかった場合の方が、後悔が強かったのです♪
実験の結果、Bのお土産を買わなかった場合の方が、後悔が強かった。
旅行先で、「何かお土産を買わなくちゃ」という気持ちになってしまった経験はありませんか。
次にいつ来れるか分からない、また来れるかも分からない、そのような心理から、「何か買わなくちゃ」となってしまいますが、結局使わないものも少なくありませんよね。
ご当地キーホルダーとか買って、結局どこにいったか分からないことがあります。
そうですよね、ですが、買って失敗した後悔よりも、何も買わなかった場合の後悔の方が強かったのです♪
実験の結果、買って失敗した後悔よりも何も買わなかった後悔の方が強かった。
ポイントとなるのは、買って失敗した後悔よりも買わなかった後悔の方が強いことです。
よく、「衝動買いは失敗するからよく考えてからにしなさい」という言葉を聞きますが、仮に失敗したとしても、買わない場合のほうがより後悔するのですね。
確かにそうかもしれません。
お土産に限った話ではなく、なんにでも当てはまるのですよ♪
お土産に限った話ではなく、なんにでも当てはまります。
あなたのこれまでの人生を振り返ってみてください。
生徒会選挙に立候補する、難易度の高い受験をする、プレゼンの提案をしてみる、断られてもあと一回押してみる、学生時代、好きだった人に告白する。
どんなことでも構いません。
あの時やっておけばよかったという経験はありませんか?
仮に行動していたとしても、上手くいく可能性が低かったこともあるでしょう。
受験しても失敗したかもしれません。
それでも受験したことへの後悔よりも、受験そのものをしなかった後悔のほうが残る傾向があります。
人生のあらゆる場面で、あの時やっておけばよかったという後悔は尾を引いてしまうのですね。
迷っているならやったほうが後悔は少ないということですね。
迷っていることがあるならやってみましょう
迷っていることがあるならやってみたほうが良いです。
コーネル大学の研究とは
コーネル大学の研究?
コーネル大学の社会心理学者トーマス・ギロヴィッチさんの研究です♪
コーネル大学の社会心理学者トーマス・ギロヴィッチさんの研究も有名です。
「なぜ人間は合理的とは思えない行動を選択してしまうのか」
そういった人間の思考や行動を研究した社会心理学の第一人者です。
著書の「その部屋の中で最も賢い人」「人間この信じやすきもの」は有名なので聞いたことがある人もいるかもしれません。
『人間は行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る』
これはギロヴィッチさんが残した言葉です。
人は何か新しいことにチャレンジするとき、時間やお金、タイミングなど、やらない理由を付けて行動しない傾向があります。
やらない理由を正当化して行動しない選択をしてしまうと、将来的にはより後悔が深くなるとギロヴィッチは指摘しました。
やらない理由を正当化して行動しないと後悔してしまう、、
やらない言い訳を並べて行動しないほうが、後になって後悔するということですね。
やらない言い訳を並べて行動しないと後になって後悔する。
このことはフェスティンガーの認知的不協和や正常性バイアスにも繋がります。
「私たちは目標を達成する生き物に進化しました。あなたがしたことよりもあなたがしなかったことを後悔するでしょう」トーマス・ギロビッチ
引用元:Wikipedia
感情の変化を心理学で説明
やってもやらなくても後悔するのに、やらなかった方が尾を引くのは何故でしょう?
後悔の移り変わり、感情の変化について心理学で説明できます♪
感情の移り変わりについては心理学で説明できます。
冬物のコートでもバッグでも靴でも構いません、お休みの日にお買い物に来ていると想像してください。
何気なく手に取った商品、「これいいなぁ」そう思ったあなたは値段を確認します。
「少し高い、、、そうだよね、、このくらいするよね、、」
そう思ったあなたの頭の中には選択肢がある状態です。
B:少し高いけれど、手が出ない金額ではないから買っちゃう
洋服とか一目惚れで買っちゃうことがあります‼
私もスマホケースを買っちゃいました♪
あなたの選択はどちらでしょうか。
A:行動しなかった場合の後悔
迷ったあなたは結局その場では買わずに店を後にしました。
でもその帰り道、なんだかモヤモヤしてしまいます。
そして家に帰ったあとも、モヤモヤは晴れることはなく、どこかスッキリしないのでした。
何故、このようにモヤモヤが残りスッキリしないのでしょうか。
帰ってからも気になってネットで調べちゃったりします。
やっぱり買っておけばよかったかもという後悔の念がそうさせるのです♪
先ほどの質問で、あなたが手に取った商品はなんでしたか。
コート、バッグ、靴、それとも他の何かでしょうか。
もし買っていれば、それは今あなたの手元(自宅)にあり、それを眺めながら次のお出掛けを考えているかもしれません。
それがゲームなら今頃ゆっくり楽しんでいるかもしれないですし、それがスマホケースなら付け替えてニッコリしているかもしれません。
新しく買ったものはインスタにアップしちゃいますね。
誰かに見てもらいたくなりますよね♪
つまり感情の移り変わり、変化があります。
しかし、買わなかった場合にはその感情の変化は得られず、ただひたすら、何もしなかったという事実だけがまとわりつくのですね。
さらに、次のお休みに改めてお店に行ったとき、その商品が売り切れていたとしたらどうでしょうか。
「あの時、買っておけばよかった、、、」
「あの時、ああしておけばよかった、、、」
「何故、わたしは買わなかったのだろう、、、」
こういった後悔の念がモヤモヤとなって、あなたにまとわりついてしまうこともあるでしょう。
買わなかった(行動しなかった)場合には心の変化はなく、ただ行動しなかったという事実だけが残ります。
そしてそれはそのまま結果となります。
行動しなかった場合には感情の変化が起きないのですね。
行動しなかった場合には何もしなかったという事実だけが残ります♪
行動しなかった場合には何もしなかったという事実だけが残る。
B:行動した場合の後悔
では買っていた(行動していた)場合はどうでしょうか。
「少し高い、、、そうだよね、、このくらいするよね、、」
そう考えながらもあなたは、思い切って買った(行動しました)とします。
ここでは、行動したという事実が生まれます。
それに対して先ずは、高い買い物をしてしまったことに対する後悔がやってきます。
品物を手にしたことよりも高い支払いをしたことに意識が奪われるイメージです。
この時に働いている心理状態を損失回避性といいます。
損失回避性?
損失回避性とは損をしたくない心理のことです♪
損失回避性とは損をしたくない心理のことです。
ヒトは損をしたくないという感情が強い生き物ということですね。
少し高いと思いながらも買ったことで、高い支払いをしたという事実が生まれています。
高い支払いに意識がいっていることから後悔の念を感じ始めている心理状態なのです。
やっぱり買っても後悔するんじゃ、、
損失回避性によって一時的には後悔する傾向があります♪
買った(行動した)場合も、損失回避性によって短期的に後悔する傾向がありますが、中長期的には変わってきます。
あなたが買った商品はなんでしょう。
コート、靴、ゲーム、スマホケース、なんでも構いません。
いまあなたの手元にはそれがある状態です。
それにより、次第にあなたの意識は買ったモノに向いていきますね。
同時に愛着が湧いてくるはずです。
新しいコートを買いました。
既に愛着が芽生え始めていませんか♪
あの時、行動しなかったらもう二度と手に入らなかったかもしれないモノが、いまあなたの手元にあります。
少し高いモノを無理して買ったくらいですから、眺めているだけでニコニコしてしまうかもしれません。
家族に見せたり、写真に撮ってSNSにあげるかもしれません。
それがコートや靴なら次のお休みが楽しみになってくることもあるでしょう。
この時に働いている心理状態を保有効果といいます。
保有効果?
保有効果とは、自分が所持しているモノの価値を高く見積もる心理です♪
保有効果とは、自分が所持しているモノの価値を高く見積もる心理です。
わんちゃんやネコちゃんでイメージすると分かりやすいかもしれません。
買った直後は損失回避性によって生まれた後悔の念はやがて薄まっていきます。
そして次第に愛着が湧いてくる保有効果によって満足度が上がっていきます。
更に、購入した商品やサービスによっては、サンクコスト効果の影響も考えられます。
サンクコスト効果?
サンクコスト効果とは、過去に払ってしまい取り戻すことが出来ないコストに意識を奪われ、合理的な判断ができなくなることです♪
サンクコスト効果によって、過去に払ってしまい取り戻すことが出来ない費用をもったいないと考え、なんとか回収しようという心理が働きます。
サンクコストは埋没費用ともいいます。
例えばスマホの課金ガチャなど、それまでに投資した費用や労力を「もったいない」と考えて投資を継続してしったことはありませんか。
それは思い当たることがあります。
行動経済学でも使われています♪
購入した(行動した)場合には感情の変化が生まれ、「やっぱり買ってよかった」という満足度が後悔を薄めていきます。
購入したあとで、次にお店に行ったときに完売していたとしたら、更に満足度が向上していきます。
やっぱりあの時に無理してでも買ってよかったと感じることでしょう。
このことは成功体験にも繋がります。
成功体験は学習理論にも繋がり、、、こちらについて話してしまうと脱線してしまいそうですので、それはまた別の機会にしますね。
行動しなかった場合には、行動しなかったという事実だけが残り何も得られないのに対し、行動することで何かを得た場合には、一時的な後悔はあるものの、保有効果によって感情の変化が起こり、満足度が高まる傾向にある。
最初は同じように後悔するのに、後になって変化してくるのですね。
勇気を出して行動したからこその変化ですね♪
行動非行動の法則の例外
行動非行動の法則の例外?
万能ではありませんので注意が必要です♪
行動非行動の法則には例外があります。
これまでのお話から、ギロヴィッチが残した言葉、『人間は行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る』という理由がお分かりいただけたと思います。
その理由をヒトコトで言うとなんでしょうか。
保有効果ですね。
行動しなかった後悔には保有効果が働かず、行動した後悔には保有効果が働くことで、長期的に見れば満足度が高くなるということです。
短期的に見ればどちらも後悔はしてしまうのは確かで、ここで現れる損失回避性を恐れずに一歩踏み出す勇気を持つことが最終的には後悔の少ない選択と言えるわけですね。
ではこの保有効果が働かないケースがあったらどうなるでしょうか。
保有効果が働かない⁉
いくつか例をだしますね♪
1.買った商品があまりにひどいモノだった。
2.問い合わせたサポートが最悪だった。
3.貯金をすべてギャンブルに投資してぼろ負けした。
4.入会前に聞いていた内容と違いサービス(事実)が悪かった。
5.結婚した相手のモラハラで毎日泣いている。
保有効果は何にでも効く万能薬というわけではありません。
あまりにも価値が見出せないケースでは、損失回避性で生まれた後悔の念を薄めることも出来ず、ただただ買わなければ(行動しなければ)よかったと思ってしまいます。
「選ばなければよかった」、「もっと調べてからにすればよかった」、「分かっていたら選ばなかったのに」という感情は、就職や転職、住宅や投資、恋愛や結婚など、様々なことに当てはまりますね。
このように保有効果が働かないケースでは、行動すること(やった後悔)が行動しないこと(やらなかった後悔)を上回ってしまうので注意しましょう。
わわわ、これは絶対避けたいですね。
そうですよね、でもその判断方法は意外と簡単なのです♪
保有効果が働かないケースの判断をどうすればいいのか。
簡単に説明すると、取り返しのつかないような大きな選択の場合はよく考えてから決断しましょうということです。
例えばあなたが、老後に備えようと投資を始めたとします。
ここで貯金をすべて投資する選択は、取り返しがつかない選択と言えますよね。
それに対してワイヤレスイヤホンでしたらどうでしょう。
5,000円のつもりが10,000円で予算オーバーだったとき、一時的に損失回避性で後悔はしますが保有効果によって満足度が向上していきます。
仮にそのワイヤレスイヤホンがあまり気に入らなかったとしても、取り返しのつかない選択とまでは言えないと思います。
むしろその失敗を次に活かすことが出来ますので、結果的に得るモノはあったと言えますよね。
確かに、次は気を付けようってなりますね。
行動しなければその経験値も得られないのです♪
行動しなければその経験値も得られない。
今回のまとめ
行動非行動の法則についていかがでしたか♪
やらなかった後悔の方が強く後に残る理由が分かりました。
人間は行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る
短期的には損失回避性で後悔しますが、長期的に見れば満足度が向上するので、「行動して良かった」となる傾向があります。
その理由はなんでしたか♪
保有効果です‼
素晴らしいです♪
1.「やらなかった後悔はやった後悔よりも大きい」心理の傾向を、行動非行動の法則と呼び、行動経済学でも注目されている。
2.どちらの場合も損失回避性によって後悔するが、行動した場合は保有効果によって感情の変化が起きるので行動して良かったとなる。
3.取り返しのつかないような選択では保有効果が働かないことがあるので注意が必要。
とてもよく分かりました‼
お役に立てたなら良かったです♪
今回は心理学の観点から行動非行動の法則について解説させていただきました。
やってもやらなくても後悔はする。
でもやらないほうがもっと後悔する。
何かに迷っているのでしたら、勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
後悔については、別の観点からも執筆させていただきました。
行動経済学についてはこちらをご覧ください。
読んでいただけると嬉しいです。
それではまた別の記事でお会いしましょう♪
しばらく更新していませんでしたよね。
申し訳ありません。2024年より再開いたします♪